【世界一幸せな国】フィンランドってどんな国?首都ヘルシンキやオーロラ、観光地など

目次

世界幸福度ランキングとは?

「世界幸福度ランキング」は、アメリカの世論調査会社であるギャラップ社が、世論調査をして収集したデータを基に、国連の持続開発ソリューションネットワークなどが統計分析を行い、発行したランキングのことです。

調査は各国のおよそ1000名に、生活に関する幸福度の評価を0~10の11段階で評価してもらい、過去3年間の評価の平均を基にランキングが決定します。

そして、各国の幸福度についての調査結果をまとめた「World Happiness Report」は、毎年3月20日の「世界幸福デー」に合わせて発表されます。

調査は、以下の6つの指標に基づいて各項目をスコア化する仕組みです。

・国民一人当たりの国内総生産(GDP)
・社会保障制度などの社会的支援
・健康寿命
・人生における選択肢の自由度
・他者への寛容さ
・政府や企業の腐敗の認識度

さらに7つ目の指標として、上記6つの項目がすべて最低値である「架空のディストピア社会との差分」をスコア化し、合計スコアの高い順にランキングがつけられます。

「世界幸福度ランキング」8年連続首位獲得のフィンランドとはどんな国?

まず、フィンランドの基本情報をご紹介します。

正式国名フィンランド共和国
首都ヘルシンキ
公用語フィンランド語、スウェーデン語
面積約33.8万km²
人口約550万人
通貨ユーロ
日本との時差-7時間(夏は-6時間)

フィンランドは北欧に位置し、西はスウェーデン、北はノルウェー、東はロシアと隣接しています。

大部分を森林と湖が占め、気候は夏は温暖、冬は寒く雪が多く降るのが特徴です。

また、夏真っただ中のフィンランドには日没はありません。

南部ではほんの一瞬沈んだかと思った太陽が再び姿を現し、ラップランドの北極圏では長い時では2か月間太陽が沈まず、北に行くほど太陽が沈まない白夜の期間が長くなります。

また、日本よりも少しだけ小さい面積に対して、全人口が兵庫県民くらいと非常に少ないので、のんびりと過ごしやすい環境になっています。

フィンランドの国旗の歴史と意味

1918年に採用された「シナラッパ」と呼ばれるフィンランドの国旗は、白地に青十字のシンプルで鮮やかなデザインです。

白地は冬の雪を反映し、青い十字はフィンランドの数多くの湖とそれを囲む森を表しており、フィンランドの自然と歴史を象徴しています。

また、青は天空と海を象徴し、フィンランドの国土が広大な森林と湖、そして海岸線に恵まれていることを表しています。

フィンランド|首都ヘルシンキの特色

フィンランドの都市であるヘルシンキは、古典的な建築と現代のデザインが融合した街並みで、美術館や博物館なども多く点在するアートな都市です

レストランやユニークな観光地、世界遺産なども集まり、文化の中心地とも言えます。

また、海辺のマーケットや飲食店では、新鮮な海鮮料理を楽しむこともできますよ。

自然が多いフィンランド

フィンランドの国土の約75%は森林で、それは都市でも変わりません。

木はメンタルヘルスに良いと言われていて、ゆったりリラックスできるよう、あえて木の多い街作りがされているようです。

そのためか、フィンランド人には森や湖に自由に入ることができる「自然享受権」が与えられ、いつでも安らぎを感じ癒されることができます。

また、自然にある果実やキノコを自由に採取することができたり、湖でアクティビティを楽しむこともできたりして、常に自然が身近にある生活なのです。

フィンランドの大抵の家にはサウナがある

フィンランドは2000年の歴史を持つサウナの発祥地で、ユネスコ無形文化遺産に登録されたほど。

そのため大抵の家にはサウナがあることが特徴で、人口約500万人に対し、サウナはなんと300万個あると言われています。

サウナは、フィンランド人の暮らしと健康に欠かせない重要な習慣と言えるでしょう。

実は「サウナ」や「ロウリュウ」といった言葉も、フィンランドからきているんですよ。

フィンランドの冬のオーロラ鑑賞

フィンランドと言えば、オーロラを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか?

フィンランドはオーロラ観測の機会が圧倒的に多く、特に北部のラップランド地方は冬季にそのチャンスが高いです。

多くの観光客を魅了する、言葉では言い表せないほど美しく幻想的な天体ショーは、一生に一度は見てみたい絶景でしょう。

オーロラの色は緑が一般的ですが、運が良ければピンクや紫のオーロラを観ることができるかもしれません。

一生忘れられない体験をしてみてはいかがでしょうか?

フィンランド|サンタクロースに会える街

フィンランドには、サンタクロースに会える「ロヴァニエミ」という街があります。

“サンタクロース村”と呼ばれるこの街では、サンタクロースとトナカイが暮らしていて、絵本の中に出てくるように幻想的です。

レストランやカフェではフィンランドの伝統料理が楽しめ、サンタクロースとは写真撮影も可能!

サンタクロース郵便局では、事前に申し込むとクリスマス前にエアメールで、サンタクロースから手紙が届きます。

フィンランドの幸せの秘訣5選

整ったワークライフバランス

フィンランドはワークライフバランスが非常に良く整っています。

有給日数や消化率が高く、就業規則にはコーヒーブレイクが定められているため、上手くメリハリをつけて仕事をします。

また、一日の労働時間は7時間(週35時間)までと決まっていて、残業はほとんどなくだいたい16時には退勤します。

もし残業があっても、その分はもちろんしっかり支払われ、嫌なら断ることも!

そして、多くの方に年に1ヶ月以上の夏休みが与えられ、春と秋には1週間、クリスマスには約1週間の有給休暇も取得できるのです。

保険や手当も申し分なく、これらのことから国民は無理せず働くことができるのですね。

充実した社会制度・福祉保障

“福祉の国”と言われるフィンランドは、社会保障や福祉保障がとても厚いです。

税金が高い分、何かあった時の保証がしっかりしているため、信頼して支払っています。

また子育てに関して、フィンランドでは父と母共に子育てをすることが当たり前で、男性のうち約80%が育休休暇を取得しています。

そのため、日本で言う「イクメン」という言葉がありません。

育児支援はそれ以外にも、子どもが生まれたら国から「育児パッケージ」という、育児に必要なものが一式贈られるほか、産休や育休、児童手当などがとても充実しているのです。

介護ケアもバッチリで、子どもが自分の親の介護をすることはなく、各地方自治体が各種サービスを整備しているため、すべて任せることができて安心です。

誰でも無償で受けられる質の高い教育

フィンランドの教育は世界でもトップレベルの評価にあります。

高い天井と広い校舎は、風通しが良く開放感があり、まるで自由の象徴のよう。

学校・教師たちは「質の高い教育をどの生徒にもまんべんなく平等に受けてもらうこと」と、生徒の自主性を重視しているのだそうです。

学業のみならず、子どもの頃から自由・平等・人権など生きていくうえで当たり前の権利や、自分で考え自分の意見をしっかり持つことを教え込んでいき、問題解決能力や自尊心を育てていきます。

そしてなんと、教育費や給食費は大学まですべて無償!

教育費で学校を選ぶ必要がありません。

それから受験制度もないため、子どもや保護者がストレスなく勉学に励んだり日常生活を送ることができるのも、魅力的です。

格差や差別なく、全員が自由と平等の権利を持ち、学んでいくことができる環境が整っていることが、のちの幸福度に繋がっていくのでしょう。

政治や人、すべてにおいての信頼性

フィンランドの人々は、政治・教育・仕事・子育て・人…何においても絶大な信頼を寄せています。

先にご紹介した通り、フィンランドは制度がしっかりしており、国民が支払った税金への還元率やその質が非常に高いです。

目に見える街の施設やサービス、福祉など多くの人が使用できたり役に立ったりするものを提供してくれるので、政府を信頼しているのです。

また、犯罪は低く夜間でも安心して外出できることから、世界で最も安全な国のひとつとされています。

何か困ったことや悪いことが起きても、必ず誰かが助けてくれるという意識が、他の国よりも圧倒的に強いのです。

フィンランドの食文化とライフスタイル

フィンランドの食文化は、地元の自然の食材を活かしているのが特徴的で、季節の旬のものを重視しています。

代表的なのは、ライ麦パン、カレリアンピロシキ(ライスやポテトを詰めたライ麦のパイ)、サーモン料理、海鮮、自然のベリーやキノコなどです。

ライフスタイルは自然を活かしたアウトドアが好まれ、特に森林散策やサイクリング、釣りやカヌー、冬はスキーなどが人気です。

また、フィンランドの特徴として「サスティナビリティ」の心が身についていて、地球に負担のかかることは控えています。

例えば日本人と比べると、フィンランドの人々は物を頻繁に買いません。

今もっているものをとても大事にしたり、物で時間や気持ちを満たすのではなく人と関わることで幸福を得たりしています。

フィンランドとムーミンの関係性|ムーミンワールドについて

ムーミンは、フィンランドを代表するキャラクターであることをご存知でしょうか?

ムーミンを生み出したトーベ・ヤンソンは、フィンランドの作家さんなのです。

そのため、キャラクターや独自の世界観には、フィンランドの人々の生活や価値観が反映されており、フィンランドをはじめ世界中から愛されていますね。

フィンランドには、ムーミンに関する観光スポットが複数あります。

なかでも最も有名なのは「ムーミンワールド」でしょう。

世界観が細部まで見事に再現され、まるで物語の世界に迷い込んだかのよう。

ムーミン屋敷などの建物やキャラクターたちとの触れ合い、食事やお土産選びなど、一日中楽しめるスポットです。

まとめ

幸福度ランキング8年連続1位の、フィンランドについてご紹介しました。

長年首位を獲得し続けているだけのことはあって、制度の充実さや自然との関わりが素敵ですね。

オーロラやサンタクロース村など、一度は体験してみたいものばかりですので、機会があれば行ってみたいですね。

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この記事を書いた人

趣味が多く一人行動大好きなwebライターです!

行事・食べ物・マンガ・キャラクター・イベント・本・陸上競技など、さまざまな情報や雑学について紹介していきます☺

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