おそらく、コーヒーを日常的に飲む人の多くが一度は思ったことがあるでしょう。
「カフェラテとカフェオレの違いって何?」と。
そこで今回は、カフェラテとカフェオレの違いについて解説していきます。
また、同じく違いが分かりにくいコーヒー牛乳とカプチーノの特徴についても触れていきますので、最後までご覧いただければ幸いです。
カフェラテとは?語源や文化をふまえた特徴

カフェラテとは、エスプレッソにミルクを加えた「エスプレッソ1:ミルク4」の割合で作られた飲み物です。
イタリア語の”Caffè Latte(カフェ・ラッテ)”という造語が語源となっていて、「カフェ=コーヒー」「ラッテ=ミルク」を意味しています。
エスプレッソは基本的に深煎りのコーヒー豆を使用しているため、コクがあり苦味が強めなのが特徴です。
イタリアにおいて、カフェラテは一般的に家庭の朝食で出てくるもので、観光客の多い店を除いてはドリンクのメニューにカフェラテはありません。
ラテを注文するとそのままの牛乳が提供されるそう。
それよりも「カフェ・マッキャート」という、エスプレッソに牛乳をたらした飲み物の方がメジャーだとされています。
カフェオレとは?語源や文化をふまえた特徴

カフェオレとは、コーヒーに温めたミルクを加えた「ドリップコーヒー1:ミルク1」の割合で作られた飲み物です。
フランス語の”café au lait(カフェ・オ・レ)”が語源となっていて、「カフェ=コーヒー」(オ=前置詞”a”+男性型単数形定冠詞”le”の短縮)「レ=ミルク」を意味します。
ドリップコーヒーは基本的に浅煎りの豆を使用するため、苦味は少ないのが特徴です。
しかし、フランスにおいて17世紀半ばに伝わったコーヒーは、フランス人には少し苦く感じられました。
そこで当初は、蜂蜜や砂糖を加えて飲みやすくしていましたが、1685年にグルノーブル王付きのモナン医師が牛乳を入れることでコーヒーの苦味を抑えられると提案したのです。
これがカフェオレの始まりでありきっかけとなり、今ではフランスの家庭で起床後に、大人も子どもも眠気覚ましになんとボウルでたっぷりと、カフェオレを飲むことが多いとされています。
ちなみに、カフェオレの基本となるベースはドリップコーヒーですが、現代はエスプレッソが使用されることも多いのだそう。
カフェラテとカフェオレの違いを分かりやすく表で比較!

上記でカフェラテとカフェオレについての特徴をお伝えしました。
ここでは、より分かりやすく表にしてみましたので、ご覧ください。
カフェラテ | カフェオレ | |
ベースとなるコーヒー | エスプレッソ | ドリップコーヒー |
コーヒーとミルクの割合 | エスプレッソ1:ミルク4 | ドリップコーヒー1:ミルク1 |
発祥の国(語源) | イタリア:Caffè Latte(カフェ・ラッテ) | フランス:café au lait(カフェ・オ・レ) |
味の特徴 | 苦味が強い | 苦味は少なめ |
こうしてみると、しっかりと違いが明確になっていることが分かりますね。
これまで違いがいまいち分からなかったという方でも、意識してみると味や香りの違いに気づき、好みがはっきりするかもしれません。
カフェオレとコーヒー牛乳は同じ?

「カフェラテやカフェオレがともに”コーヒーミルク”という意味合いならば、コーヒー牛乳とは何が違うのだろう」
そう思う方も多いでしょう。
コーヒー牛乳とは「牛乳」にコーヒーや砂糖を加えた飲み物のため、エスプレッソやドリップコーヒーなど「コーヒーが主役」のカフェラテやカフェオレなどとは異なり、「牛乳が主役」の飲み物です。
使用するコーヒーや牛乳との割合に明確なものはないため、”これ”と定義づけすることは難しいのですが、「主役の違い」や「割合(定義)の有無」で、カフェラテやカフェオレと区別をしています。
カプチーノとは?カフェラテやカフェオレとの違い

カプチーノも、カフェラテと区別がつきにくい飲み物の一つでしょう。
カプチーノとは、カフェラテと同じくエスプレッソとミルクで作りますが、その違いはミルクの加工方法にあります。
カプチーノのミルクには、温めたミルクである「スチームミルク」と泡立てたミルクである「フォームミルク」が使用されるのです。
そのため、上部にはカフェラテにはない分厚いミルクの層がのっているのが特徴で、エスプレッソとの割合は「エスプレッソ1:スチームミルク1:フォームミルク1」となっています。
カプチーノはイタリアで好んで飲まれており、「カップッチーノ」というイタリア語が語源。
日本ではシナモンがふりかけられているか、香り付け用のシナモンスティックがついてきますが、イタリアではシナモンではなくチョコレートパウダーで風味付けをすることがあるのだそうです。
カフェラテ・カフェオレ・コーヒー牛乳・カプチーノの比較表
最後に、これまでご紹介したカフェラテ、カフェオレ、コーヒー牛乳、カプチーノを表にしてみました。
ぜひご覧ください。
カフェラテ | カフェオレ | コーヒー牛乳 | カプチーノ | |
ベースとなるもの | エスプレッソ | ドリップコーヒー | 牛乳 | エスプレッソ |
コーヒーとミルクの割合 | エスプレッソ1:ミルク4 | ドリップコーヒー1:ミルク1 | 定義はなし | エスプレッソ1: スチームミルク1: フォームミルク1 |
発祥の国(語源) | イタリア:Caffè Latte(カフェ・ラッテ) | フランス:café au lait(カフェ・オ・レ) | 日本 | イタリア:cappuccino(カップッチーノ) |
特徴 | 苦味が強い | 苦味は少なめ | 定義はないので入れ方による | 上部のミルクの層とシナモンの香り |
まとめ|カフェラテやカフェオレの特徴や違いを知ってもっと楽しく飲もう!
カフェラテとカフェオレの違い、およびコーヒー牛乳とカプチーノの特徴について解説しました。
それぞれの特徴を把握してみると、どれも違いがありおもしろいですね。
ぜひ、特徴を意識しながら飲み比べをしてみてはいかがでしょう?
これまで気づけなかった新たな発見や自分の好みに気づくことができるかもしれませんね。