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梅・桃・桜の見分け方は?違いや特徴を解説!

春に咲く花の代表、梅、桃、桜は咲く時期や色、形の見た目が非常によく似ていて、見分けがつかない方も多いのではないでしょうか?

梅、桃、桜はどれもバラ科の植物ですが、実はそれぞれに特徴があります。
どの花も素敵ですが、違いが分かればもっと楽しめますよ。

この記事では梅、桃、桜の見分けるポイントを解説します。
花にまつわるエピソード・花言葉も紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。


目次

梅・桃・桜の花の特徴|5つのポイント


梅、桃、桜の花びらはどれも似ていて可愛らしい見た目をしていますが、実はしっかりと違いがあるんです!
ここでは花の特徴を花のつき方、花びらの形、花びらの数、色、そして香りの5つのポイントに分けて解説します。

花のつき方花柄(かへい)ないため、枝に直接1輪ずつ花がつく短い花柄があり、枝に沿うように1~2輪ずつ花がつく枝に非常に長い花柄があり、その先に房状に花がつく
花びらの形花びらの先は丸みを帯びている先が少し尖っている先がハート形のように少し割れている
花びらの数5枚(八重咲きのものもある)5枚(品種によっては多弁もある)5枚(品種によっては多弁もある)
大きく白と紅色に分けられる白、ピンク、赤と個体差によって異なる白、薄いピンク、濃いピンクと個体によって異なる
香り甘く強い香りがあるほのかに甘い香りほとんど香らない

花びらの枚数は基本的にどれも5枚と同じで見分けはつきにくいですが、花のつき方や花びらに注目すると、違いが分かりやすいですね。

花びらの色は同じ花でも個体差があります。

梅の花は、たとえばつぼみの時はピンクでも開花すると白に変化するもの、その反対もあります。また、芯の部分が淡く花びらの周辺だけが紅色のものもあり、種類は豊富です。
桃の花は、一つの木でも違う色の花が咲くことがあります。

種類によっては違いもありますが、基本情報として押さえておくと役に立ちますよ◎

梅・桃・桜の葉の特徴


葉の出る時期花と同時に葉が出る花とほとんど同時に葉が出る花が散った後に葉が出る
葉の形丸みを帯びた楕円形やや細長く、ギザギザしている細長くギザギザしている

梅・桃・桜の木の特徴

木の幹で見分けることは中々ないかもしれませんが、理解できたら面白いです!せっかくなのでこちらも把握して実際に梅、桃、桜の違いを見てみてください。

樹皮(幹)ザラザラで縦に裂け目があるなめらかで桜より暗い色、斑点模様になっているつるつるで横線がある、横縞模様になっている

梅・桃・桜の開花時期の違い

開花時期は地域によって差異はありますが、ここでは基本的な開花時期をご紹介します。

1月下旬~3月(早春)3月上旬~4月下旬3月中旬~4月下旬

花の咲く順番は、 梅⇒桃⇒桜 です。
梅が最も早く開花し、次いで桃、桜の順番で咲きます。ただ、地域によっては桃と桜の開花が重なりほとんど同時に咲くところもあります。

梅・桃・桜にまつわるエピソードと花言葉

梅の花言葉とエピソード

梅は500種類以上あり、別名「春告草(はるつげぐさ)」と呼ばれていて、奈良時代にはすでに存在していたとされています。

梅の花言葉は「高潔」「忠実」「忍耐」です。

「忠実」の由来は、平安時代に藤原時平との政争に敗れた菅原道真が太宰府に左遷されてしまった時、その後を追うように梅が空を飛んでいった、という言い伝えからきているそうです。

菅原道真は梅が大好きでとても大切にされてきましたが、左遷となり別れを惜しみます。
同じく大切にされていた桜と松は力尽きてしまいましたが、梅だけは一夜のうちに太宰府まで飛んでいきその地に降り立ったと言われています。

菅原道真が梅の花に別れを惜しんで詠んだ歌として有名なのが、
東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな (拾遺和歌集)」

意味は「春の東風が吹いたら、花を咲かせて香りを私のもとに届けてほしい、梅の花。私がいなくなっても春を忘れないでいてほしい」です。

そんな道真の後を追っていった梅の花、素敵なエピソードですね。

今では梅は、道真とその神格化である学問の神天神のシンボルとして使用されています。

桃の花言葉とエピソード

桃の花の歴史は、長崎県の伊木力遺跡から縄文時代前期の時代の辺りから出土していて、これが最古の桃とされています。

桃の花言葉は「私はあなたの虜」「天下無敵」「気立ての良さ」です。

「私はあなたの虜」の由来は、桃が昔から女性の象徴とされていたことからきています。

「天下無敵」の由来は、桃は邪気を払うこと・不老不死の霊薬として信じられていたことにちなんでいます。

中国で桃は、仙木・仙果(神山に力を与える樹木・果実)と呼ばれています。古くから桃には不老長寿を与え、邪気を払う神聖な力があると信じられてきたのです。

日本でも同様で、『古事記』ではイザナギノミコトがモモを投げつけて鬼女を撤退させます。
『桃太郎』でも桃から生まれた桃太郎が鬼を退治しますね。

桜の花言葉とエピソード

桜は「日本を象徴する花」として挙げられますが、実は国花ではないのです。
ただ、日本の花といえば「桜」と誰もが言うように、国民から愛されていることには違いありません。

桜の花言葉は「精神の美」「優美な女性」です。

「精神の美」の由来は、アメリカの初代大統領であるジョージ・ワシントンが、子どもの時に父親が大切にしていた桜の木を切ってしまったことを、正直に話して謝ったことからきているそうです。

ジョージ・ワシントンは斧を振り回して遊んでいた際に切ってしまいましたが、正直に話したことでかえって褒められたと言います。

「優美な女性」の由来は、桜の花の美しさと、淑やかさを女性に例えたものです。

まとめ|見分け方のポイントはたくさんある!

梅、桃、桜の違いを紹介しました。

花や葉、開花時期など、見分けるポイントはたくさんありますね!
特に花をよく見ればそれぞれの特徴がよくわかります。

花のつき方や形、色などに個性が出ています。

花びらの形は、
・梅は丸みを帯びている
・桃は先が少し尖っている
・桜は先がハート形に割れている 
です。

開花の順番は、梅⇒桃⇒桜ですよ。

良かったら参考にしてみてくださいね。

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